様々な季節労働がある中、自転車旅中に出会った方から『みかん住み込みバイト』を紹介していただきました。
仕事前にインターネットで調べると、サジェスト欄に「みかんバイト きつい」と出てきてちょっと不安が……。そりゃ、労働だからきついでしょうけどね。わざわざそんなことを言われたら怖くなります。
ま、実際はそんなことなく、無事に全てのみかんを取り終えることができましたよ!
今回はみかん収穫作業の内容や、持っておくと便利なもの、バイトの探し方をまとめていきます!
目次(タップで移動)
みかん収穫作業の様子
まずは肝心のみかん取りの様子から。一番気になるところでしょう。
「剪定ばさみ」で切ったみかんは「てぼ」と呼ばれる肩下げかごに入れます。慣れないうちは肩が痛くなりました……。
ちなみに、これ3杯分でみかんかご1箱分くらい。てぼと剪定ばさみは、みかんを取る上で大切な相棒です。
木の上部のみかんは、てぼを下げたまま木に登ることもあります。たいした高さではありませんが、慣れるまでは時間がかかってしまいました。
みかんのコンテナは満杯まで積んで20kgくらい。30kgのお米よりは軽いですが、長い距離を運ぶとなかなか大変です。しっかり持たないと手のひらが痛くなります。
もちろん、農家さんも工夫はされています。横長な畑には、写真のようなレールがある場合も。これがあるとないでは体への負担が全く違います。文明の利器の勝利です。
これは見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?「モノラック」といい、みかんのコンテナを楽に運んでくれます。これがないと泣きますね。昔の人は機械なしに運んでいたらしく、頭が上がりません。
原理は草刈り機と同じく、2サイクルで混合燃料を使います。ただし、最新式のものはガソリンでした。燃料補充を頼まれた時は間違えないように注意してくださいね。
みかんを入れたかごは農家さんの指示を受け、崩れないように積みます。車種によっても積載法が違うので、確実に覚えましょう。
道路上で崩したら最悪です。間違いなく大惨事になりますからね。場合によってはロープで固定する場面もあります。
これは特殊かもしれませんが、山での作業が多かったため、農家さんから支給された『地下足袋』を履いていました。運動靴に比べしなやかですから、グリップがよく滑りにくいです。
ただし、素材が薄いせいで朝はとても寒い。足の感覚がなくなります。でも、安全には勝てないですよね。
みかん収穫作業中に気をつけたいことは以下の記事を参考にしてください▼
みかんバイトの1日
まずは、バイト中の1日の様子からいきましょう。あくまで、わたしがお世話になった個人でされている有田みかんバイトの場合です。わたしは収穫だけでしたが、雇用形態によっては選別もするようですね。
聞いた話ですが、みかんバイトの主流である愛媛はもっと違うみたいです。確か一つの施設に集まって、場合によっては残業もあるのかな……?
5時30分:起床&朝食
余裕をもってこの時間に起きていました。みかんは日本でも比較的温暖な場所で栽培されますが、それでも冬場は寒いです…⛄
朝一で体を動かすことになるので、早めにからだを起こしておきたいところ。朝食もしっかり摂りましょうね(‘◇’)ゞ
7時~11時40分:みかん畑へ移動&みかん取り開始
日の出とともに作業開始!
軽トラを運転して畑へ向かいます。山を切り開いた場所も多いため、軽トラの運転も最初は怖かったですね…。マニュアル車に慣れていない人はもっと大変かも…。
作業内容ですが・・・
〈ひたすらみかんを取る→軽トラに積む〉
これの繰り返し。とにかく忍耐力っすね( `ー´)ノ
途中、15分程度の休憩があります。取り立てみかん食べ放題!美味しいですよー😘
12時:昼食
昼前に一度、家へ帰ります。午前中いっぱいで、ちょうど軽トラ1台分は積めるのでピッタリ!長年の経験で計算されつくしています。
昼食がバイト中、一番の楽しみ♪やはり、食べ物って幸せな気持ちになりますよね!!
13時~16時40分:みかん取り後半戦!
午後は日が暮れるまでみかんを取り続けます。経験上、午後の方が効率悪いイメージ。やはり集中力勝負ですね。
みかんを取る間は、みかんのことを考えない方が良いです。農家さんも、別の楽しいことを考えているとおっしゃっていました(笑)
完全に暗くなる前に作業終了。最後まで事故の内容に気を引きしましょう!(油断して、ちょっとした事故の経験あり)
17時以降:完全自由
バイトが終わったら完全に自由です。暗くて寒いですが、外出も可能。朝は余裕がないので、この時間で食料を買い込んでいました。
朝は若干早いので、早寝を心がけていました。ま、体を使った日は自然と眠くなりますよ!
悪天候時
基本的に雨の日は休み。しかし、午前or午後だけ雨予報の場合、部屋で待機をする必要があります。完全に雨でないと、遠くに外出ができませんでした。
お天気さん、ハッキリして欲しいっす☔☀
ちなみに半日出勤の場合は、日給の半分をいただけました。
みかんバイト先に持っていきたいもの
みかんバイトで「これは必要だな」と思ったものがいくつかあります。順番に行きましょう。
暖かい服装
朝夕、間違いなく寒いです。風邪を引くと最悪ですからね…。寒さ対策は確実に。
『ネックウォーマー』『ニット帽』『タイツ』『暖かい靴下』など、これらは必須!少し暑すぎるくらいの装備で行きましょう。
汚れても良い服装で、ポリ系の素材
言わずともわかっていると思いますが、結構汚れます。また、みかんの木にカメムシが付くので、その匂いも強烈なモノです。
汚れても良い&匂いが付いても良い服で作業をしましょう。かつ、動きやすい服装ですね。
また、草や虫が服に付くと面倒なので、ポリ系の素材の服が好ましいです。(ポリに限らず、虫が付かない素材ならOK)
本などの娯楽
日中はフルで働くものの、夜はかなり時間があります。住み込み先の環境次第ですが、わたしの場合テレビがありました。ほとんど見ませんでしたけど…。
もし、テレビすらない場合は、スマホ・パソコンを触ったり本を触ったりするのでは?ランニングなどスポーツも良いですね。
Wi-Fi環境がない家も多いかも…。こうなるとスマホを触るのは厳しくなってきます。
こういう時のために、ポケットWi-Fiを契約しておくといいかもしれません。
わたしも使っているFUJIWIFIなら、すぐに解約しても違約金がかかりません。50GBの大容量でも3400円程度とかなりお得ですよ!
わたしはkindleをフル活用しました。わざわざ本屋さんまで行かなくても、その場で本を購入することが可能。こういう時に便利ですね!!
ウエストポーチ
バイト中も財布や免許証、携帯電話を持ち歩く必要があります。軽トラに入れておいても良いのですが、長時間離れますし鍵を閉めないことも多いんですよね。ここは自己責任で、身に着けておきたいところ。
ただ、ズボンのポケットに入れておくと動きにくいです。たまに木に登ることもありますし。
わたしはこういうこともあろうかと、ランニング用のウエストポーチを持っていきました。この中に、スマホと免許証、現金を入れておけば安心です。
わざわざ買う必要はないと思いますが、身に着けるならウエストポーチがベストでしょう。動きやすいですし、体の負担にもなりませんから。
みかんバイトを探す方法
みかんバイトのほとんどは季節労働案件です。10月中旬から12月中旬という案件が多いですね。長くても3か月といったところ。
そんなみかんバイトですが、ほとんどが『住み込み』。近くに農家さんがあれば別でしょうけど、基本的には農家さんまたは自治体等が用意した施設に泊まり込みとなります。
応募条件を見ていると、「運転免許(AT限定不可)」が必須の場合があります。他にバイトした方に聞くと、運転をしなくてもよい農家さんもあるようです。
後日、『みかん農家でのアルバイト求人を探す効果的な4つの方法!』というタイトルで記事を書きました。みかんバイトを探す際の参考にしてください!!
知り合い伝い
わたしの場合はコレでした。
旅中に出会った方からお話をいただき、Facebookで前年度にバイトした方に連絡。その後、直接農家さんにお電話をして採用といった流れ。
TwitterやInstagramなどのSNSにも情報があるかもしれません。気になる場合はコンタクトしてみましょう。
求人サイトを見てみる
有田みかんの場合は、【和歌山県グリーンサポーター】というサイトに求人がまとめられています。
愛媛みかんの場合は、【農家のお仕事ナビ】というサイトからリンクがありました。(リンク切れの可能性あり)
その他案件も、インターネットで『〇〇みかん 求人』と検索すると出てきます。大手求人サイトが上の方に来てしまうため、2ページ目以降も目を通しておきましょう。大手サイトの場合、収穫の案件がほとんど見つかりませんでした。
佐賀県のみかん農家さんにお問い合わせ
佐賀県のみかん農家さんが、季節バイトや、はたまた後継者を探されています。
実際にお会いし、インタビューもさせていただきました。こちらもご検討いただければ幸いです。
こちらのページからお気軽にお問い合わせください!!
みかんバイトまとめ
みかんバイトは、特に「きつい」感じはありませんでした。あくまでわたしは、ですけども。
農家さんによって作業内容や量が違うでしょうし、感覚も人それぞれでしょう。まあ、「きつい」と言われる部分も確かにわかります。箇条書きしてみると↓
- 明確な休みがない(天気次第では毎日勤務)
- トイレがない。
- みかんが入ったかごは重い。
- とにかく寒い。
こんなところでしょうか。個人的には、休みがなくてもみかんを取る行為自体が好きだったので問題なしでした。第一に、働かないとお金にならないですしね。
みかんバイトをきついと感じる可能性が高い人
ただ、以下に当てはまる人はきついでしょう…。
- 朝起きるのが極端に苦手な人
- 今まで20kgの荷物を持ったことがない人
- 運動部に所属したことがなく、体力に自信がない人
農業バイト全般に言えることですが、力仕事になるため体力に自信がない人は厳しいです。収穫系のバイトは遠慮したほうが双方の為だと思います。
……なんてちょっと脅しっぽくなり申し訳ありません。それでも頑張りたい!と熱意のある方は、きっと大丈夫。初めの数日間は筋肉痛になるかもしれませんが、体力はおのずと付いていきます。第一に、はじめはみんな初心者です。
季節労働の選択肢として『みかんバイト』を考えている方の参考になれば幸いです。求人などの案件がありましたら、当ブログやTwitterにも投稿していきますね~!
▼みかんバイトの求人を見つける方法をまとめました。
▼みかんを収穫する際の個人的注意事項まとめ。