末次ゆう(@ysgenfu)
すいか作りの作業をしながら、ふと思い出した旅の記憶。
日本一周前半戦、一番辛かったのは秋田県の能代市だったな…。
雨は降り続くし、テントはカビるし。さらには、コンロのガス切れでご飯が食べられずといった状況。泣ける。でも、今思い返せばあれも良い経験・修行になったな、と。
一人旅の醍醐味は、こういった修行の場面が訪れることもひとつある。— 末次ゆう🦌山口県阿武町🍉 (@ysgenfu) 2018年5月14日
カビが発覚した日は、テツオ先輩と一緒だったからメンタル持ったけど、あの後別れて発狂した。
2人いると確かに色々と安心だけど、やはり人生一度は一人旅を経験するのも良いだろうな。あれは貴重だった。— 末次ゆう🦌山口県阿武町🍉 (@ysgenfu) 2018年5月14日
あれは、秋田県能代市での出来事。おなじみ?テツオ先輩とお別れした日ですね。
テントがカビてテンションダウン。近くにお店なし。空腹…。自転車のパンク。
ちょうど旅にも慣れてきたころに起こりました。でも、旅に対して「飽き」のようなものすら感じだしたころでもありました。贅沢なことですが。
この前日も雨、その前からなかなか天気に恵まれず苦しかったですね。
でも、今思うと大したことないです。それでも、いいじゃん。楽しい一人旅!
安心できる場所がない不安
でも、当時は本気で気分が落ち込んでいました。
寝るところと言えば、やっとの思いで見つけた東屋。でも、コソコソして過ごさなければなりません。
しかも、ここは東北。野生の熊が出る可能性も高い場所。実際に張り紙もありました。
「寝る」ってリラックスしないと満足にできません。いや、表面上はできるけど体のどこかで気を張っています。
それが満足にできない。ものすごく不安な日々を過ごしていました。
・・・
ぶっちゃけ、この時の感情は2ヵ月ばかりの旅の感情が蓄積されて、テントがカビたことで爆発したんでしょう。
もう、何もする気が起きませんでした。
「一人」になると不安は恐怖に
ここに来るまでも、2ヵ月近く一人旅をしていたので「一人」ということに慣れていなかったわけではありません。
でも、テツオ先輩と別れた後ものすごく怖くなりました。今でもこの感情、覚えている。
もちろん、夜は怖いです。しかし、この時ばかりは昼間も怖くなりました。1日中、不安で胸が潰されそうでした。
孤独という恐怖。
空腹は孤独を倍増させます。
雨は恐怖を倍増させます。
さらに、自転車の後輪がパンク。これはもはや試練。
雨の日に移動したせいで、靴もジュクジュク。あ、風呂なんて入れません。
そして、寝るときにテントへ入ると、ツーンとしたカビの臭い…。ものすごくイライラしたし、テントを買いなおすことを考えると、経済的な不安も。
でも、強くなれた
とまあ、当時の「負」の記憶を話し出すと止まりません。ここでドクターストップ。
当時のブログを読んでいると、以下の文章で表現していました。
旅人なら誰しも作ったことがあるであろう、もやしうどんで節約料理!
・・・する予定だったのです。
お湯を沸かすところで、まさかのガス欠。幸い、うどん一玉だけは食べられましたが・・・。
お昼に寄ったダイソーまでカセットガスを買いに行こうと覚悟を決めたところで。
後輪がパンクしていました。
別に直せばいいんです。
でも、今日は不運続き。
カビは生えるわ、服も濡れた。帰ってくるとテントも濡れていたし、マットも濡れてしまっている。
そして、ガス欠。全て自分のせいですし、濡れるのも当然です。
でも、投げ出したくなる時ってありますよね。情けないけど。
ご飯は諦め、ブログだけ更新しカビ臭いテントで寝ることにします。
パンク修理も明日する。今日はヤダ。寝よう。
そして、まとめは…。
旅を始めたばかりの「初心」に帰りたいと思います。
慣れからだらけすぎた。疲れたなんて言っている場合じゃない。
気づいていたんだな、俺。
この日から、精神的に強くなれた気がします。うまく言えないけど、一人でも大丈夫な耐性がついたというか…。
安心できる場所があるのは幸せ
安心できる場所があれば、こんな出来事があってもリセットできます。冷静になれます。
そして、自分の他に人がいれば、「どこでも、安心できる場所」になるんですよね、究極。
いくら一人暮らしでも家があれば、そこは安心できる場所です。熊は襲ってこないでしょ?
帰る家がある。グッスリ寝ていても誰の迷惑にもならない。熊が襲ってくることもない。毎日お風呂に入れる。電気が使える。
これらが揃っていることがどれだけ幸せなことか。そして、どれだけ貴重なことか…。
たまに言われるようなことですが、身をもって学んだ瞬間でした。
一人旅は修業でもあった
一人旅は、一種の修行でもあります。
でも、この経験は自分の中で貴重なモノにもなっています。ほんとうに。
日本一周もあと半分残っています。何が起こるかわかりませんが、辛い出来事もあることは確かでしょう。
それらも「修行」と捉えて、冷静に乗り越えていきたいな。強く生きるための柱にしたいな。
そんなことをビニルハウスの中で思いました。
支離滅裂になってきたので、これで終わります。
当時のブログも読んであげてください。文章デタラメだけど、懐かしいな~。
[kanren postid=”4475″]