インターネット上で話題になっている「多動力」ということば。どんな力か説明できますか?
一言で言えば、「興味のあることは全部やってしまう力」のこと。二兎を追って二兎を得ると称されることもあります。
“多動力”の著者「堀江 貴文」通称、ホリエモン。
たびたびSNSでも炎上することで有名です。この本も、「ちょっとこれは…」と思う考え方も正直ありました。
電話をするやつとは仕事をしない・会議中にもスマホを触る・寿司屋で修業をするやつはバカなど…。仮にそれが成功の秘訣だったとしても、ホリエモンだからこそ許される行動なわけであって、実行するのはためらわれることばかりです。
少なくとも一般人が同じことをしていると、出る杭を打たれてしまうことでしょう。わたしはどんな意見であれ、否定するの好きじゃないんですけど…。
ここでは、著書「多動力」を読んで、わたしも共感できたことを挙げていきます。
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3つの肩書を持つ
3つの(以上の)肩書を持つことで、「1万人に1人」の存在になろう。
一流になるためには1万時間がかかります。これは、1日6時間かけたとして、5年の計算。サラリーマンも、毎日仕事をして5年でやっと一人前という考え方です。
しかし、それでは「100人に1人」止まり。まだまだ、あなたの代わりはいます。それが組織で補いあう会社というものです。
それではつまらない。
1つの肩書で100人に1人の存在になれるなら、3つ極めてしまえばどうなのか?
100×100×100=1万。1万人に1人の存在になれます。
これなら、あなたの代わりになれる存在はなかなかいないでしょう。ここまでいくと、その気がさえあれば独立も視野に入れられます。
もう一つ極めると、100万人に1人の存在に。
会社員(IT関連)兼、フリーカメラマン兼、ブロガー兼、イラストレイター。
それっぽい肩書を並べましたが、こういう方、ネット上でよく見かけます。ありえないことではありません。
プロサッカー選手の「本田圭佑」選手は、サッカー以外にクラブも経営しています。これには賛否両論ありますが、これも「多動力」。いくつもの肩書を持つことは、現代を生きるにあたって大切です。
多くの人は、本業だけを極めて定年退職します。特に日本では、転職は社会的にタブーという印象が強いです。
しかし、近年、会社員の副業を認める会社が増えてきました。ソフトバンクが代表例ですね。
毎回全力投球しない
ここ一番で100%の力を出すために、毎回全力投球はしない。
プロ野球の先発投手は、およそ100球をめどに投げています。しかし、全球全力投球することはありません。70%の力で投げて打者を抑えることが求められています。
サッカー選手も、常時全力疾走しません。そんなことをしたら、シュートを打つ前に倒れてしまいます。
仕事も同じことで、常時100%を求めるのはいかがなものか?
常に神経を尖らせてパソコンの前に座るのは、試合中、常時全力疾走しているサッカー選手と同じです。
仕事に緩急をつけて、「やるときは全力でやる」。そのために、普段は余裕をもって仕事に励むことが大切です。
飽きたことノート
飽きるということは、慣れて余裕ができたということ。
どんどん挑戦して、どんどん飽きろ。これも多動力です。
ゲーム、副業、趣味、投資…。飽きるということは、それだけ挑戦しているということ。悪いことではありません。
「飽きたことノート」を作り、飽きたことを箇条書きで書いていきましょう。内容が多いほど、それだけ余裕(成長)できたということです。
内容を増やすためには、とにかく挑戦してみること。そこに意味があります。
ではなく、とにかくやってみることですね。
知らないことは恥ではない
教養がなければ、奴隷になるのみ。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥。このことわざ通りです。
分からないことは恥ではありません。ただ単に、これまで興味や接点がなく知らなかっただけです。
知識・教養がなければ、人に使われるだけの人生(奴隷)で終わってしまいます。わからないことは、恥じることなく受け入れ、人に聞くなり調べるなりしましょう。
ここで知らないことを聞くことになりますが、この先の「質問力」にも関連します。
「質問力」を意識する
質問は簡潔に。
質問をするのも力。ダラダラと質問をするよりも、簡潔な文章で質問した方が相手も返答しやすいです。
簡潔に、手短に。「今何を聞きたいのか?」
これをハッキリさせることによって、お互い質問の「質」が上がります。
感情のフィルターを外す
恥をかいた分だけ自由になれる。
あなたが恥をかいても、誰もあなたに興味はありません。
気にするのはいつも自分です。それを気にして「質問」できないのは人生というスケールで見ると、大損です。
「恥ずかしい」「怖い」などの感情で左右されていたら、成長は妨げられる一方。どれだけ恥をかいたと思っても、それに他人は興味ありません。
しかし、よく考えるとその通り。恥ずかしいなど気にせず、発言することが大切です。
リーダーはいつもバカ
人を引き付けるのは、一番先に手を挙げるバカ。
野球はバットを振らないとヒットを打てません。相手投手が大谷翔平でも、田中将大でも。バットを振れば当たる可能性はゼロじゃないですよね。
どんなことも、先に手を挙げること。
「あいつバカじゃないの」と笑われても気にせず、バカになる人がリーダーにふさわしい。そういう人の元には、自然と人が集まってくる。そういうもの。
見切り発車でもよいので、とにかくやってみる。そういうバカこそが成功するリーダー(経営者)になる。
小利口(目先のことによく気が付き抜けめがないさま)では、新しいことに挑戦できません。とにかく「やってみる」これが大切です。
わたしが出会った経営者の方もおっしゃっていました。
それでも、バカになるのは勇気がいります。ここが一般人とリーダーの違いなんでしょう。
新しいものに興味が無くなってから「老い」が始まる
人は年を取ったからではなく、新しいものに興味が無くなってから「老い」が始まる。
新しいことに挑戦するエネルギー。これが無くなると、老いが始まります。いくら年齢が若くても同じことです。
挑戦に年齢は関係ありません。いつまででも若々しくいたいなら…。
常に挑戦し続けましょう。
年を取っても若々しい人って、常にチャレンジ精神がありますよね。
旅中に出会った、大阪から自転車で秋田まで向かっている80歳のおじいさん。
本当に若々しくて、何か感動しました。わたしもこういう年の取り方をしたいものです。
多動力まとめ
この本を手に取る人は、何らかの「リーダーになりたい」という心意気がある人なのかなと思います。
正直、全てを鵜呑みにするのはナンセンス。必要だ、共感した、そんな部分だけを取り入れることが大切でしょう。これは、どんな本にも言えています。
後半に書いてあった、
「あれこれ考える暇があったら、すぐやってみよう」
わかってはいるものの、実行できない自分がいます。だから、前に進めないんでしょうね…💦
わたし個人の解釈ですが、「多動力」とは色々なことに何も考えず挑戦する力のことかなと考えました。
やってみないとわからない。やればできる。こういった言葉を、より具体的な例を示し、世間に広めるためまとめられた言葉が「多動力」なのでしょう。
この記事は本当に一部だけ、わたしが共感できたところをザックリとしか書いていません。
「多動力」に興味のある方、ホリエモンのようにいくつもの仕事をこなす経営者になりたい方は、ぜひ本を手に取ってみてください。