「お金2.0」という本を読んだので、備忘録メモ。
この本を読んですぐに何か変わるということはありませんが、これからの時代を生きていく中で一つの考え方として面白い内容でした。
※本の言葉をそのまま使っていないため、若干意味が違うように伝わるかもしれません。メモなのでご容赦ください。
また、kindleで読んでいるので、引用ページ数は割愛します。(文字の大きさによって変わるため)
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多くの人の人生の悩み
多くの人の人生の悩みは、「①人間関係」「②健康」「③お金」。お金によって人生の道が狭まれてしまったり、日常が上手く回らなかったりという経験をする人を、一人でも少なくしたい。
下手すると、お金で人間関係もどうにかなってしまう時代だと思います。②の健康に関してはお金だけではどうにもなりませんが、お金がないと何も食べられないという状況にもなってしまいますよね。
それが、「資本主義」というものなんです。
この本は、その資本主義だけに囚われないような考え方を伝えたいと書かれていました。
お金の仕組みは「感情」を無視して継続できない
いくらお金の性質を掴んで経済的な成功を収めても、他人の感情を無視しては長続きしない。
アニメなどでは、大金持ちって悪役のように演じられるものもありますよね。ああなっては長続きしないということです。
ただ単に、お金を稼ぐためだけに行動してはいつか痛い目を見る。
「人の感情を無視しては持続できない」ということです。
経済のシステムは自然と同じ
優位なポジションを手に入れた物はその地位を守ろうとするから新陳代謝を強制的に促す仕組みが必要。
自然は経済の大先輩。
経済も自然現象と同じなので、「新陳代謝」を促さなければ停滞してしまうということでした。
同じ会社がずっとその業界のトップを担っていてはいけない。入れ替わらなければ進歩はないそうです。
もちろん、会社はその地位を簡単に譲っては潰れてしまうので必死に守ろうとします。だから、常に事業をアップデートしていく必要があるんですね。
FacebookがInstagramを買収したことも例に挙げられていました。これは大当たりで、Facebook社は「若者離れ」を予測して、若者が次に流れ込むInstagramに早くから目をつけていたようです。
そして、経済は自然と同じで「弱肉強食」の世界でもあります。
SNSは経済の仕組みに似ている
「いいね」や「RT(リツイート)」はSNSという経済の中では「金銭」ではなく「承認」という欲求を満たす装置。ユーザー間でやりとりされる「通貨」の役割。
フォロワーは、貯金のように貯まっていく「資産」に近い。
SNSは経済システムの必要な5要素を完璧に抑えている、とまで書かれていました。
そして、この「いいね」や「フォロワー」を増やしただけではお金を得ることはできません。
しかし、Twitter社はユーザー数を増やして広告を貼ればそれが事業になります。
ユーザー側もフォロワー数を増やして発信力をつけると、成果報酬でお金を稼いだり、自社製品を売ったり、企業とタイアップしてお金をえることができてしまいます。
GoogleやFacebookの価値は、「ユーザーのデータ」。各自で集めた個人情報を元に、ピンポイントで広告を貼ることによって何兆円もの売り上げを上げているんですね。
「価値」があると、「お金」に変換するのも容易になってくるんです。
中国のスマホ決済と信用スコア
中国では、SNSやスマホの決済に紐づいた信用スコアが存在している。悪事を働くとスコアが下がり、SNSやスマホ決済の利用が凍結される可能性がある。
この仕組みをを利用した無人コンビニ「Bingo Box」をオープンさせた。
知りませんでした……。これはものすごく進んでいますね。
SNSの信用と実生活に関わる決済の信用がリンクされているというのも驚きです。これが広まれば、SNSいじめなどもなくなりそうな気もしますが…。
資本主義から価値主義へ
資本主義で一番大事なことは資本を最大化すること。
価値主義ではそれが「価値」ということになる。しかし、価値とは曖昧。
倫理的・精神的な観点から真・善・美・愛など人間社会の存続にプラスになるような概念を示すこともある。
深く考えると。ものすごく難しい内容のように思えます。
資本主義では大抵のことはお金があればどうにかなるもの。スーパーでお金を出せば生活に必要なものは買えますし、人手が欲しいなら給料を上げればどうにかなります。
しかし、価値主義の世界になると、人手が欲しくてお金を積んでもお金の価値が低いので人を集めることができなくなると言うんです。
なにか別世界の話のように思えましたが、ニュースでも「最近の若者は、給料よりも働く環境や休日の多さを優先している傾向」という話を聞きますよね。
知らず知らずと、価値主義の世界へと足を踏み入れていることに気づかされました。
心がサビる
人間は、意識していないとすぐに自分が何を感じていたかも忘れてしまう。時間が経つと自分が感じていた情熱も心の奥深くに埋もれてしまい、日常の様々な義務に縛られていくうちに自分が何をしたかったのかも思い出せなくなってしまう。
これを筆者は「心がサビる」と表現している。
この本はお金の、資本の、価値の本です。しかし、それらは全て「人の感情」によって左右されます。
社会に出て年を重ねることによって、徐々に自分の情熱が失われていく。それが心がサビるということ。
これからの「価値主義」社会では、他人の情熱を刺激してサビを吹き飛ばしてくれるような人は大きな価値を発揮することになるでしょう。
あなたの身近にそういう人いますか?わたしは数人思いつきます。
なるほどなぁ、という感じ。これは感覚の問題なので、文字では伝えにくいですね。
ぜひ、「お金2.0」を読んでみてください!
まだまだこの本を読んでハッとしたこと、なるほどなと思ったことはたくさんあります。しかし、ここで全てを語ることはできません。
わたし自身も勉強不足なので、理解できない内容もありました。もっと経験を積むことによって、この本の意味が理解できるようになることでしょう。定期的に読み返していきたいなと思います。
これからの時代を生きていく人には、ぜひ読んでおいて欲しい本です。