山形県

【日本一周64日目】白瀬南極探検隊記念館で、冒険・旅の覚悟を知る

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2017.6.29(木)

64日目の朝も道の駅からスタート!

道の駅鳥海ふらっとには、24時間開放の休憩室があり助かりました。

今のところ、東北地方の道の駅は全て休憩室が解放されていますし、宿泊禁止にもなっていません。
この先の道の駅にも期待したいところです。

ブログを書こうとしていると、千葉からいらっしゃったトラックの運転手さんに朝食代をいただいてしまいました。

ありがとうございます!美味しくいただきました!

80歳大阪チャリダーさん

テツオ先輩は先に出発されました( `ー´)ノ
またどこかでお会いしましょう!

道の駅の食堂が空くまで待ち、郷土料理「玉こんにゃく」をいただきます( ^ω^ )

からしとこんにゃくの組み合わせが最高!!

当然、それだけでは朝食にならないので「ねばねばそば」をいただきます!

絶対健康に良い食べ物ですよ!旅に出てから、野菜といえばコールスローくらいなものですから。
こういう場所で栄養を補給しておかないと!

なんてそばを食べていると、大阪から自転車でいらっしゃった男性に話しかけられまして・・・。

まさかの80歳ということ。驚きです。

大阪から北上し、敦賀を通って沿岸を真っすぐ来られたということです。秋田のお孫さんに会いに行くとおっしゃっていました。

自転車も普通のミニベロですし、変速なし。
乗ったことがないのでわかりませんが、わたしの自転車よりもっと大変なハズです。しかも、野宿。
尊敬しかありません。

昔は鯨の漁をされていたらしく、鯨のひげで作った勾玉を記念にいただきました!

大切にお守りとして持っておきます!!

年を取っても、ずっと元気で目標を持って生きていきたいなと思いました。

連絡先を交換したので、大阪へ行く際はお尋ねする予定です( ^ω^ )

秋田県へ突撃!

道の駅のアイドルだった猫。

亡くなってからでも、皆さんの記憶の中に生き続けています。

それにしても、海が綺麗ですね!

気温も20℃前後と高くなく、さすが東北地方だなと実感します。
夜は逆に寒いですし。

写真の真ん中付近に薄く見えるのが「飛島

もっと離島にも行きたいのですが、今は北海道に早く向かいたい気持ちが勝っています。

予算的にも厳しいですし( ̄ー ̄)

秋田県」へ入りました!!

県境の標識を見ると、本当にワクワクします(`・ω・´)

途中、道の駅でトイレ休憩。

平日だというのに、だいぶ賑わっています!

西施

中国古代四大美女の一人らしく、象潟と中国との友好関係の証として建てられています。

松尾芭蕉も「象潟や 雨に西施が ねぶの花」と詠っているそうです。

近くの公園から見える鳥海山も味がありますね!

お昼は、スーパーのお弁当で補給を。

たまたま見かけた『金浦山神社』を参拝します。

後から調べてみると、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)・天之宇豆売神(あめのうずめのかみ)を祭っている立派な神社でした。

旅の成功祈願を。

大きな神社も良いですが、地元に根付いた神社に行ってみるのも自転車旅の醍醐味かなと思います。

白瀬南極探検隊記念館へ!冒険とは?

公園で地図を見ていたら、近くに探検隊の記念館があることを知り、行ってみることにしました!

今は旅の途中。何か通ずるものがあるはず。

入場料300円を支払って、中へ入ります。

白瀬 矗(しらせのぶ)

1861年、秋田県にかほ市生まれ。
11歳で極地探検を志し、寺子屋の佐々木雪斎先生から5つの戒めを受けたそうで、それが壮絶なものでした。

酒を飲まない

煙草を吸わない

茶を飲まない

湯を飲まない

寒中でも火にあたらない

白瀬さんは、生涯この戒めを守り続けたそうです。

軍人となって命がけの千島探検。6人中3人が死亡する過酷な探検。
当時、サバイバルの知識も浅くビタミンC不足で起きる「壊血病」が主な死因だったらしいです。

最初は北極探検を志していたそうですが、アメリカの探検家ピアリーに先を越されたため、南極へと変更。

政府に援助金を申し出たものの、可決されず借金をして冒険家を集め南極探検へ旅立ちます。

9日間で282キロを走行したところで力尽き、その場所(南緯80度05分、西経156度37分)を『大和雪原』と命名。上の写真はその時の様子です。

その後、帰国し5万人ほどの歓迎を受けましたが・・・。

借金は当時の4万円。現在でいうと2億円近い金額を一人で背負うことに。

各地で講演会を開くなどの努力により、74歳で借金完済。

現在だったら、スポンサーが付いてくれる可能性が高いですが、当時の日本でそんな余裕がある会社がなかったのでしょう。

85歳で亡くなり、「我れ無くも 必らず捜せ 南極の 地中の宝 世にいだすまで」という歌を残されています。

野営地の様子。

犬の体毛などで防寒対策を施してありました。

実際に使われた寝袋。

現在のものと比べ、薄いなと感じました。

航海中の船での様子。

どういう心境なのでしょうか?

ワクワクするのか。不安でたまらないのか。
覚悟を決めて集まった冒険家ということを考えると、不安でたまらないということはないでしょうけど・・・。

この他にも、パネルや展示物・映像で当時の冒険の様子を知ることが出来ます。

犬ぞり用の犬を、全て船に乗せられず見殺しにしたこと。
海外の冒険家との、極地探検競争。1つの探検グループは全員が死亡したこと。

冒険」ってワクワクする単語ですが、この記念館を見るとそればかりではないなと思いました。

命を懸け、人生をそれに捧げなければならないもの。

白瀬隊に集まった冒険家たち。

身体強健にして係累なきもの」という条件下、300人の応募から28人が決定したそうです。
(係累とは妻子のこと。)

つい、自分だったら?と考えますが、正直冒険に命を懸けきれないと思います。

秋田市の冒険家「阿部雅龍」さんのコーナーも。

標高4850m・・・。

22歳でこの挑戦。

日本のように道路が整備されている訳もありませんし、治安も悪いでしょう。
その中で進むということ。
想像を絶します。

これぞ、まさに冒険。

正直「自転車日本一周」なんて、お散歩みたいなものだなと感じました。

南極の氷を実際に触ることが出来ます!

見た目も違いますが、触ってみるとあまりツルツルしていませんでした!

こちらは、村山雅美隊長率いる極点旅行チームが、日本人初の南極点に到達したときに使った雪上車

2014年に「機械遺産」に登録されています。

見た目は電車に似ていますが、キャタピラで走行し、中も広々としていました。

犬ぞりで行動するよりも、遥かに充実した装備でしょう。

南極で発見された隕石も見るとが出来ます。

実はオーロラの映像を見ることもできたのですが、館内が暗くなったと同時に爆睡してしまいまして・・・(笑)

一切、覚えておりません!!

オーロラは生で見ます!!(ヤケクソ)

白瀬隊長の男らしい生き様を感じられる、素晴らしい記念館でした。

夢中になれるものを見つけた人は、やはり強いなと実感します。
わたしはまだまだ迷いの中。弱いです。

旅人と今夜も

途中、「道の駅にしの」で補給を。

マックスバリューが併設してあり、助かります( `ー´)ノ

看板すら何を言っているのか分かりませんねぇ(; ・`д・´)

道端でお話されているおばちゃんたちの会話も、一切わかりません。
かろうじて「アナウンサー」という単語は聞き取れましたが・・・。

アナウンサーに文句でもあるのかな?(テキトー)

今夜は『道の駅岩城』でお世話になります。

ここも24時間開放の休憩室があり、部屋の中で休むことが可能です!

島根県から北海道へ向かわれている65歳のライダーさんとお食事を!

なんでも、徒歩やリヤカー・自転車と手段を変えて北海道へ渡られているんだとか。
お元気すぎる(๑•̀ㅂ•́)و✧

ここに来る前も、本州一周チャリダーさんに会ったという情報も!
わたしもぜひお会いしたいですねヽ(´▽`)/

贅沢にも親子丼をいただきながら、今夜もベンチで寝ます。

明後日から雨が降り続く予報もあるので、動けるうちに動かないと!

今日のまとめ

白瀬南極探検隊記念館。

日本一周中でなければ、興味もなかったでしょう。

旅の途中に寄ることが出来てよかったです!!

・翌日朝、道の駅岩城にて。

今日のデータ

出発:道の駅鳥海ふらっと( 山形県飽海郡)
到着:道の駅岩城(秋田県由利本荘市)
走行距離:65.5km(合計3756.2km)
出発&到着時刻:10:20~18:40

家計簿
食費:2604円(玉こんにゃく100円)(ねばねばそば570円)(親子丼750円)(パン×2、キャラメル、かつ弁当、シュークリーム、食パン、飲料水)

観光費:300円(白瀬南極探検隊記念館)
合計2904円

翌日の記事はこちら!

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すえぽん
会社員を辞めて自転車で旅に出たのち、ブロガーや農業バイト・ライター生活して早7年。大分県佐伯市ではドーナツ屋を開業していました。趣味は写真撮影・文章を書くこと・長距離ドライブ