田中泰延さんの著書『読みたいことを、書けばいい』を読んで、書評を書きます。
本屋さんで面白い本がないかなと探している時に、シンプルな表紙が目に止まりました。
よく見ると本の帯は、『ほぼ日』でおなじみのコピーライターの糸井重里さんが書かれており、見た目から気になる本でした。
すぐには購入せず、インターネットで書評や著者について調べていると、田中さんのTwitterを発見。
グルメレポーターがスイーツを食べた時のお決まり
「甘すぎなーい!」
グルメレポーターが野菜を食べた時のお決まり
「すごく甘ーい!」
— 田中泰延 (@hironobutnk) August 16, 2019
ツイートの一つ一つにユーモアがあり、くすっと笑えて、ますます田中さんのことが気になりました。
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こうなれば、読まずにはいられないと思い、すぐにインターネットで購入することに。
自分のために書く
「ライターになりたい」
「自分の思いを届けたい」
「上手な文章の作法を身につけたい」…
このようなことを考えている方も多いのではないでしょうか?
そう問いかけられると、わたしもその一人で、ずっと自分の思いを届けたいと思って書いていました。
純粋に感動したことを届けたいと思う気持ちと、人からよく思われたいというような気持ちもあるなと思いました。
それは悪いことではないけれど、誰かを意識するスタートではなく、まず自分のために書く。
それが結果、人に届く文章になるんですね。
わたしはどうもかっこつけた言い方だったり、まわりくどい表現をする文章になっているので、もっとシンプルにそして自分自身で面白がって、文章を書いていきたいです。
お笑いだって、シンプルでズバっと伝わるから面白いんですもんね。
物書きは「調べる」が9割9分5厘6毛
書く仕事には、感じたことをうまく書けることが、必要だと思っていましたが、そうではないみたいです。
まず調べること。そこから始める!!
調べて、調べて、調べて、その中の1割を書き、その中の1割に自分の考えを書ける。
なるほどと思いました。たしかにわたしは、こう思う、こう思うのだ。と続けて書いていても、面白くはないし、根拠としても薄い。
けど先に調べて、深堀して、○○だからこう思うと書くと、説得感もあり、自分自身の感情がなぜ動いたかを納得しながら書くことができますね。
感動が中心になければ書く意味がない
書く対象に対して愛を持って書く。
その愛を持つためには、先ほど述べたことに繋がりますが、調べるに尽きるようです。
調べることは、愛することだ。自分の感動を探り、根拠を明らかにし、感動に根を張り、枝を生やすために、調べる。
文章も愛が必要なのですね。
愛とは「人がゆっくり歩きながら後ろを振り返ろうとする心情」を表していて、古語では、愛し=かなしと読んでいたそうです。
調べに調べて、もう徹底的に行き着くところまで調べに調べて、もう愛しくなるくらい調べてやっと書くという段階に入るのですね。
ちらっとインターネットで検索しただけでは、まだまだ愛が足りないのです。
この本を読んで、『書くことはまず、自分が面白いと思うこと』これが大事なのだなと。
自分が読みたいもの、読んで面白いもの。そこがないと、読んだ人には全然伝わらないですよね。
余談ですが、今日料理をしていて思いました。料理を作るのも、書くのも一緒。
まずは、自分が食べたいものを作る。それを食べて、美味しいと感じる。
大事なのはまずは、自分が美味しいと思うこと。
自分が「ん〜美味しくないな、イマイチだな」と思うものを出しても、食べた方も美味しくないですもんね。文章を書くということも、それと一緒なんです。
まとめ
この『読みたいことを、書けばいい。』は文章を書きたいけど、どう書いたらいいかわからない人や、書くことに悩んでいるひとにおすすめです。
書く心得が学べますし、この本自体が書くことの楽しさを教えてくれます。
それから、笑いたいひとにも…おすすめです。笑
この本は随所に笑いが散りばめられており、ハハハと声を出して笑いました。
本を読んで声を出して笑うことなんて、なかなかありませんよね?
これはぜひ、実際に本を読んで体感していただきたいです。本当に笑える。マジです。
そして、著者の田中さんもとてもユニークで面白い関西人の方なので、気になった方は、彼のTwitterも覗いてみてください。ツイートもけっこう笑えます。もはや芸人さん。
本のおわりにも、お笑いのようなオチがあり、最後まで笑わせてもらいました……!
いつか、こんな笑える文章が書きたいと思い、これからも、文章を書いていきたいと思います!!
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