2018年9月6日(木)
午前3時8分、わたしは「被災者」になりました。
上のリアルタイム記事にも書いている通り、パニックになりながらも高台へ。
これほど命の危険を感じるときはありませんでした。本当に、今までの思い出が走馬灯のように流れていくんですね。
しかも、楽しかった思い出が多かったように思います。だから、生きているうちに楽しい思い出をいっぱい作るべきなんでしょう。
災害当日の朝、室蘭にて
前夜の台風の爪痕が残っていました。しかし、それどころではありません。
信号が全て消え、警察官が交通整理をされています。近くの大きなスーパーには、飲料や食料を求めて人だかり。ガソリンスタンドも大渋滞。
北海道電力からの情報です。
全道的に停電しています。
復旧の見込みはないとのことです。— 旭川市防災 (@bosai_asahikawa) 2018年9月5日
この段階で、電気の復旧見込みなし。
停電の状況について(6時現在①)
9月6日03時08分 胆振地方中部で地震が発生。その地震に伴い道内の火力発電所が緊急停止し、電気の使用量と発電量のバランスが崩れたことで、周波数が乱れ、北海道内の全域で停電が発生しました。現在、北海道内の全てのお客さま約295万戸が停電しております。— 北海道電力株式会社 (@Official_HEPCO) 2018年9月5日
停電の状況について(2018年9月6日6時現在②)
水力発電所の発電を随時開始し、火力発電所に電気を送り、火力発電所の発電を再開する作業を実施中です。泊発電所については、外部電源は喪失しておりますが、非常用電源により受電しており問題はございません。— 北海道電力株式会社 (@Official_HEPCO) 2018年9月5日
停電の状況について(2018年9月6日6時現在③)
復旧時刻は未定です。大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。— 北海道電力株式会社 (@Official_HEPCO) 2018年9月5日
北海道内で一番大きな火力発電所が停止し、供給バランスが崩れ全ての発電所が停止したとのこと。
もう、漫画みたいなことになっています。
もちろん、鉄道など動くはずもなく。払い戻し対応中。こういう時でも、お金の心配をする人がいるのはちょっと悲しいようにも思います。
ガソリンスタンドは自前の発電機を使って給油していました。こんな時でも、スタッフさんは大声で対応。すごい。
わたしも水が欲しかったのでスーパーへ買い出し。現金しか使えないので多めに持っていてよかったです。
日本一周中も普段はカード払いが多く、ここ最近は現金を使っていませんでした。逆によかったけれど、普段からお金を持ち歩かない習慣はこういう時に危険ですね。
なんとか食料と飲料購入。いつもより安くなっていました。
ガソリンスタンドは大渋滞。発電機で動いています。#北海道地震 pic.twitter.com/1Uo88eBulU— 末次ゆう🦌全都道府県制覇への道 (@ysgenfu) 2018年9月6日
街の人も、店員さんも意外とこの状況を楽しんでいるように感じて一安心。いや、田舎だからなのかもしれません。助け合いの精神。
地震があっても、時間は平等に過ぎていきます。そして、世界はこうしてみると平和です。
観光地の地球岬にでも行くかと一瞬考えましたが、体力の消耗や食料の不安を考えると動くのは危険だと判断。
ソーラーパネルを持っていたおかげで、スマホは日中ならほぼ無制限に使えます。モバイルバッテリーも42000mAh分持っているので一週間は大丈夫でしょう。
まさかこんなところで役に立つとは思ってもおらず…。日本一周が終わってからも倉庫に保管しておこうと思います。
※今持っているものが在庫なしになっているので別メーカーのものを表示しています。
室蘭から宮古へ
室蘭から宮古までのフェリーが動くとのことだったため、すぐに電話予約。なんとか確保できました。
シルバーフェリー予約完了。
宮古まで移動して、青森へ戻って再度南下します。
変則ルートになってしまうけど仕方なし。— 末次ゆう🦌全都道府県制覇への道 (@ysgenfu) 2018年9月6日
フェリーターミナルは発電機で一部給電中。おかげでクレジットカードが使えました。
こんなことで北海道を抜けないといけないのは本当に悔しい。
でも、ここに残っていては自分の命に係わるし、足手まといになるだけ。何かある前に少しでも安全そうなところに行くべきだと判断しました。
社長記者会見 発言要旨(9月6日12時15分)②
本日午前中、苫東厚真発電所の再稼働に向けて作業を進めていましたが、1号機(35万kW)・2号機(60万kW)は蒸気漏れを確認したこと、4号機(70万kW)は、タービン付近から出火を確認したことから、少なくとも復旧には1週間以上かかる見通しとなりました。(③に続く)— 北海道電力株式会社 (@Official_HEPCO) 2018年9月6日
北海道電力も、この時点のツイートで完全復旧まで一週間かかるとのこと。食料もその間、徐々に減っていくことでしょう。
自転車を漕ぐには食べないと倒れてしまいます。十分な食料がないとなると移動もできません。
皮肉なことに、最後の北海道で見る夕日はきれいでした。
シルバーフェリー
Twitterで話題になっていた、宮古からの応援団。どうかみなさん無理せずご無事で。
この日のフェリーは完全に満車。そう言えば電話した時に長らく確認されたのは、自転車をバイク扱いするかどうかってところだったのでしょうか。
明日の室蘭は雨の予報だったので、今日乗れてラッキーでした。
フェリー乗れたのに、みんな落ち着けってな。
添乗員さんも飽き飽き。みーんなわがまま。— 末次ゆう🦌全都道府県制覇への道 (@ysgenfu) 2018年9月6日
添乗員さんに助けられて席ゲット!
親切な方で良かったです。#シルバーフェリー— 末次ゆう🦌全都道府県制覇への道 (@ysgenfu) 2018年9月6日
盗難、気をつけよう。こういうときが一番危ない。
— 末次ゆう🦌全都道府県制覇への道 (@ysgenfu) 2018年9月6日
船内は雑魚寝のお客さんが良い席を取ろうと必死。もみくちゃにされました。
家族連れなのに個室が満室で2等(雑魚寝)しか取れなかったからわからなくもないですが…。
席が空いていなさそうだったので諦めてソファーで寝ようかと思っていたところを、親切な添乗員さんにお声がけしてもらい、席を空けてくださりました。
こんな忙しいときにと申し訳なく思いながらも、気にかけていただき嬉しかったです。
今日のひとこと
防災意識。今まで舐めていたけど、本当に大切なことでした。
また、別記事にしてみます。
・2日後朝、マクドナルド106宮古店にて。
今日のデータ
出発:道の駅室蘭近くの公園(北海道室蘭市)
到着:室蘭港フェリーターミナル(北海道室蘭市)
走行距離:7.0km(合計8352.2km)
出発&到着時刻:3:10~16:00
家計簿
食費:440円(お茶2l、チキンラーメン)
交通費:8600円(シルバーフェリー宮古まで)
合計:9040円
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