「気軽にパソコン一つでサクッと稼げる仕事ないかなー?」
ということで、「クラウドワークス」というクラウドソーシングサイトを覗いていたところ、『名刺入力』の案件を見つけました。
なんて軽い気持ちで応募し、見事に採用されたのですが、ここからが大変だったという……。
結論から言いますと、『名刺入力の日本語入力は単価が低すぎるのでおすすめしない』という内容です。
この記事で紹介している「名刺入力」のお仕事は、クラウドソーシングサイトで受注した項目単価0.2円の案件についてのものです。
企業と直接契約する案件や、多言語の高単価な案件の場合は報酬例が異なりますので、参考までに。
目次(タップで移動)
名刺入力案件の内容
詳しい内容は規約的に載せることができないので、ザックリ記載します。
- 入力は日本語のみ
- 名刺1枚あたり単価2円(なんだけど実際は1項目0.2円)←記載はありました
- ランダムの検収時にミスが見つかると1件ごとに1.2円差し引き
- クレームがあると一時停止処分
- 3回一時停止されると強制解約
- 1カ月の精度が100%かつ、月に5,000円以上成果があると「1,000円」のインセンティブあり(出来高)
- ノルマはなし
- 辞めるのも自由
- 「TYPIST」というツールを使う
無事に登録が完了して「TYPIST」を開くと、名刺入力のルールについてチュートリアルをクリアする必要があります。
これがなかなかドSで、嫌でもルールは覚えられるのでそこはご安心ください。というか覚えられないと本番に進めません。
ルールも色々と細かいので、覚えるまで何度もヘルプとにらめっこでした。
ちなみに、名刺の画像は、プライバシー保護のため、丸々1枚表示されるわけではなく、「会社名と役職だけ」や、「メールの@より前のみ」「名前のみ」といった感じで、個人が特定できないようになっています。
1項目0.2円
名刺入力1枚で2円と聞けば相応の単価かもしれませんが、実際は1項目0.2円となっています。
名刺に記載されている「名前」「住所」「電話番号」「役職」のいずれか1つを入力するたびに0.2円発生する仕組みになっていました。
例えば「名前」「住所」を入力すると、2項目なので0.4円発生することになります。
後述しますが、これがマジで稼げない。
インセンティブに到達する人はすごいの一言
まず精度の問題ですが、これは気をつけてタイピングしておけばある程度は問題ないかと。
お金をいただいて仕事をする以上、ミスは許されません。いくら「人間だから」という言い訳は通用せず、ロボットのように早く正確に入力するのが仕事です。
ランダムに運営側が行っている検収で引っかかると、ペナルティーとして1.2円が引かれ、あまりにもミスの確率が高いと一時停止処分されます。これは仕方ないでしょう。
インセンティブについて、月に5,000円到達するということは、25,000項目入力したという計算になるわけですが、1項目平均7秒かかるとして「175,000秒=2917分=48.6時間」という計算に。
時給換算すると、「6,000円÷48.6時間=123円」という計算に……。こりゃ、さすがに割に合わないですよね。
もちろん、ブラインドタッチで早く入力できる方なら、1項目平均4秒くらいはいけるかもしれませんが、それでも27.8時間かかり、時給換算で216円。
名刺入力に時間がかかる理由
本当はスクリーンショットで解説した方が早いのですが、公開できないので、文章で解説します。
名刺入力に時間がかかる主な理由は2つあります。
- たまに海外の名刺があるので適切な言語を報告する作業がある(無報酬)
- 読めない文字があるので時間がかかる(名前・住所など)
海外の名刺振り分け
20枚に1枚ほどですが、日本語以外の名刺が表示されることがあります。
特に中国語が日本の漢字と似ているので多かったですね。
そういった言語違いの名刺は「報告」をすることになるわけですが、そのときに「正しい言語」を選択しなければなりません。
しかも、この作業は項目を入力したことにならないため無報酬……。運ではありますが、最短でも10秒ほど時間をロスしてしまいます。
読めない地名が多い
住所に多いのが「読めない」こと・名前に多いのが「入力できない」こと。
テレビ局のアナウンサーですら、地名を読み間違えて放送事故になるほど地名が難しい日本。読めないと別々に探しながら入力する必要があってかなり時間をロスしてしまいます。
市町村名までならまだしも、○○地区△番地と最後まで入力するので、なおさら聞いたことのない地名がでてきます。
例えば、京都府の「上鳥羽(かみとば)地区」一つにしたって、かみとばと読めたらすぐに変換できますが、わたしは京都に住んだことがないので読めませんでした。
結果、「うえ(上)」「とり(鳥)」「はね(羽)」と別々に入力することになるため、かなりの時間ロスになります。
住所の場合、郵便番号から最後のビル名・階数・部屋番号まで全て入力する必要があるので、平均12秒はかかっていました。都会の会社はビル名も長いし、アルファベットもあるしで大変……💦
名前の漢字が入力できない
名前も住所と同じく、読めないのですぐに入力できないことがありました。
それに加えて、「音読みも訓読みもわからない」事象も発生することがあります。
例を出すと、「楪」ってわかりますか??
答えは(ゆずりは)なのですが、こんな漢字は見たこともないのでパソコンに登録されていてもキーボードから入力できませんよね。
そこで、パソコンに搭載されている手書き入力や手書き入力のウェブツールを使って漢字を検索していきます。
お察しの通り、これがまた時間かかっちゃうんです。画数次第ですが、1文字15秒ほどは消費してしまいます。
名刺入力で実際に稼いだ額
結局、記事執筆時点で3日しかやっていないのですが、合計報酬は261.6円となっています。
4月20日は、「項目別入力272」となっていますが、だいたい1時間ほどぶっ続けでやりました。(チュートリアルはルールをしっかり覚えきれなくて30分以上かかりました)
「7200秒÷272件=13.2秒」ですから、遅すぎますね。時給164円です(笑)
時給800円にするには、わたしの約5倍速く入力する必要がありますから、1項目2.6秒くらいまで短縮しなければならないという結果に。
システムの処理速度にラグがあるので、この数字はまず実現できません!
クラウドワークスで名刺入力を行うメリット
名刺入力の案件をあえてやるメリットを無理やり作ってみました。
- 色々な地名がわかること
- 色々な業種がわかること
- 知っている企業の名刺だとテンションが上がること
ただし、名刺の全文は見ることができないため、あくまで知ることができるのは「会社名だけ」「役職名だけ」「住所だけ」といった感じです。
※もちろん、名刺の内容をメモしたり公開したりするのはNGです。
金銭的な副業としてのメリットはありません。
※ただし、英語や中国語などの案件は日本語よりも2~4倍報酬が高いので、言語スキルがある方は単価とタイピング速度次第ではしっかりとした副業になる可能性があります。
副業は他にもたくさん!
確かにデータ入力などの単純作業はタイピングさえできれば受注可能ではあります。
しかし、その分単価が安いので時間がもったいないですよね。時給200円稼ぐんだったら、時給800円のバイトを2時間やろうって話ですよ。
在宅ワークをお探しでしたら、「クラウドワークス」や「ランサーズ」に初心者向けのライター案件が掲載されています。
何でも書く雑記ブログでもしっかり勉強して実践すれば、月1万円~3万円の範囲は稼ぐことができます。(すぐには結果がでませんし、100%ではありませんが)
こちらもぜひ、参考にしてみてください!