使っていない「iPhone7」とダイソーの「MFI認証ライトニングケーブル」、セリアの「車用スマホホルダー」を使って、税込み660円のスマホカーナビを構築してみました。
最初は2万円以内の予算でポータブルカーナビを買う予定にしていたので、660円でこのクオリティのカーナビを作れたのは本当に嬉しいです(^^)
目的地へ案内する用途だけであれば、タブレットやスマートフォンで十分に代用できます。渋滞情報なども表示されるので、普通のカーナビと遜色ありません!
目次(タップで移動)
スマートフォンをカーナビとして使うために準備するもの
スマートフォンをカーナビとして使うために必要なものこちら!
- スマートフォン本体(iPhoneでもAndroidでもOK)
- スマートフォンの充電ケーブル
- 車用スマホホルダー
- 車用USB充電器
- カーナビアプリ
- 通信回線
スマホ本体は家に眠っている数年前の端末でOKなので、最後の『通信回線』以外は、百均でも手に入るものばかりです!
今回のわたしの環境では、N-VAN自体にUSB充電器が備わっていたため、シガーソケットタイプの『車用USB充電器』は必要ありませんでした。
『通信回線』についても、仕事用に月のデータ容量(ギガ)無制限のモバイルWi-Fiを契約しているため、そのモバイルWi-Fiとカーナビ用スマホをWi-Fiで繋ぐだけ。新しく回線を準備する必要もありません。
しかし、この記事を読まれているみなさんが全員同じ条件ではないハズなので、具体的に解説していきます!
使い終わったスマートフォン(今回は使っていないiPhone7)
使い終わったスマートフォンについても、あまり古い端末だとそもそもアプリが使えないことがあるので、注意が必要です。
「具体的にどの端末が使えない」とは言えませんが、おおよそ販売から3年以内のスマートフォンなら使えると思います。逆に5年以上前のスマートフォンはかなり厳しいです。
中には使い終わったスマートフォンが身近にないので、中古ストアで購入したり、メルカリなどのフリマアプリで購入を考えられている方もいらっしゃるでしょう。
ただ、せっかくお金を出すのであれば、新品の格安スマートフォンを買うというのもアリだと思います。18,000円~22,000円ほどかかりますが、端末のバージョンは新しいのでカーナビとしてなら3年~5年は使えるはずです。
例えば3年前発売の中古スマートフォンだと、1年~3年持てばOK。スマホはどんどんアップデートされていくので、端末のバージョンがアップデートされなくなると、いくら電源が付いてもアプリが使えなくなるので、注意が必要です!
充電ケーブル(専用にしておくと便利)
カーナビアプリは、画面がずっと付きっぱなしになりますし、GPSも常時使用しているのでかなりの充電を消費します。
充電ケーブルで充電しながら利用しないと、目的地に到着するまでにスマホの充電が切れる可能性も。そうなったら本末転倒です。
カーナビ用の充電ケーブルは専用にして刺しっぱなしにしておくのがおすすめ!どこのお家にもスマホ用の充電器はたくさん転がっているでしょうから、見つけておきましょう!
最悪、ない場合は百均の100円コードで十分です。充電オンリーだったら百均のコードで十分使えます。電気屋さんやコンビニのコードは高すぎる!!
ただし、iPhoneの『ライトニングケーブル』だけは、「MFI認証品」を買うようにしましょう。ダイソーでも100円で充電専用ケーブルを売っていますが、最初は使えても徐々に使えなくなります。
ダイソーでは税抜500円でこのような「MFI認証」と書かれたケーブルを売っています。Amazonでは最安値でも800円以上はするので、iPhone用のケーブルがないのならダイソーで買うのがおすすめです〇
車の中で使えるUSB充電器(N-VANは必要なし)
充電ケーブルだけではスマートフォンを車の中で充電することはできません。
シガーソケットタイプのUSB充電器や、カーインバーターを準備しておきましょう〇
最近は、シガーソケットタイプの充電器も百均で見かけるようになりました。急速充電を求める場合はおすすめできませんが、普通に充電するだけでしたら百均でも十分だと思います。
急速充電対応製品が良いのであれば、我らがAnker製品!
シガーソケットタイプ充電器のまとめ記事も書いているので、興味のある方はぜひお読みください!
セリアの車用スマホホルダー
セリアの車用スマホホルダーは本気で感動しました……!
しっかりスマホを固定できるし、角度調節も簡単。縦でも横でも使えるクリップタイプのスマホホルダーが税抜100円で手に入るとは驚きです!!
普通、こういうスマホホルダーは安くても1,000円以上はするので、革命と言っても過言ではないでしょう。
今のところ、ダイソーやキャンドゥでは類似品を見かけなかったので、このタイプのスマホホルダーはセリアの独占販売かと思われます。ぜひ、セリアへ!
ただし、セリアのスマホホルダーはアーム式ではないので、一度固定すると角度の調整はできません。車種によってはアーム式のホルダーを使わないと画面が見にくい場合もあると思います。
購入前に『どこにつけるか』『見えにくくはないか』『充電コードは通せるか』など、しっかりとシミュレーションをしておきましょう!
▽実際にわたしも使っていたスマホホルダーはこちら▽
カーナビアプリ(Yahoo!カーナビ)
カーナビアプリはいくつかありますが、『月額課金』が必要だったり、『その会社の自動車保険』に入っておかなければならなかったりとお手軽さには欠けるアプリが多かったです。
色々と比較した結果、『Yahoo!カーナビ』は無料で使えるカーナビアプリの中で一番使いやすいという結論に至りました!
音声で目的地まで案内してくれますし、渋滞情報も自動的にリアルタイムで更新しています。道路の速度制限の情報まで表示してくれる神アプリです!
日の入り時刻になるか、トンネルの中に入ると自動的に画面を暗くしてくれるので、運転に支障ができることもなし。
逆に無料でここまで使ってしまってよいのだろうかと、申し訳なくなるほど高性能なアプリ。まずはYahoo!カーナビをお試しあれ!
通信回線(モバイルWi-FiやデータSIM)
カーナビアプリは常に周辺の地図データをダウンロードしているので、通信回線が必要になります。使っていないスマートフォンならもちろん『圏外』になっているので、通信回線を準備する必要があります。
わたしのようにモバイルWi-Fiを持っていない方は、新しくデータSIMを契約するか、モバイルWi-Fiを契約してWi-Fi接続するか、今使っているスマートフォンから『テザリング』でWi-Fiを飛ばすという3つの選択肢が考えられます。
いや、ほんと、今回の記事とは趣旨が違うので言いたくないんですけどね(笑)
ただし、カーナビとして使うには、毎回ホルダーに固定しなければならない煩わしさは出てきます。どうしても追加料金を発生されたくない場合は、『テザリング』がおすすめです!
それぞれの特徴
データSIM→電話番号で通話ができないことを除いては普通のスマートフォンと変わらない状態になる。別に端末を持たなくて良いので管理が楽。ただし、基本的にコスパは悪い。(例:FUJIWIFI)
モバイルWi-Fi→常にモバイルルーターを持ち歩く必要があり、ルーター本体の充電も必要。しかし、外でも家の中でも固定回線代わりに使えるので、スマホやパソコンにWi-Fiを繋いでYouTubeなどの動画コンテンツを見ることもできる。容量無制限プランでも月3,000円台と高コスパ。(モバイルWi-Fiのおすすめはこちら)
テザリング→今使っているスマートフォンから電波を飛ばすだけなので、追加料金がかからない。ただし、テザリングしすぎると速度制限にかかる可能性もあり、テザリング元のスマートフォンの充電もかなり減りやすいので注意が必要。
使っていないスマートフォンをカーナビにする
今回のわたしの環境では、「660円」でスマホカーナビを構築することができました。
通信回線さえクリアしておけば、状況によって異なりますが「100円~3,000円」以内でスマホカーナビを設置することができます!
新車で購入したN-VANに純正カーナビを付けた場合、最低グレードでも10万円の見積もりに。バックモニターを付けたいのであれば純正でも良いでしょうけど、特に必要だとは思わなかったので、カーナビなしを選択したんですよね。
わたしはスマートフォンを長くても3年周期で買い換えるので、買い換えたら古くなったスマホを新たにセットして、この先もこの形で使い続ける予定です!
しかし、ここまでお読みいただけたらわかるようにデメリットもいくつか存在するので、最後にまとめておきます。人によっては安めのポータブルカーナビを買った方が良いかもしれません。
スマホカーナビのデメリット
さすがにスマートフォンはカーナビ用に作られてはいないので、デメリットも出てきます。下記項目をすべてクリアできる方でないと厳しいかも……。
- 画面が小さい
- Yahoo!カーナビ以外のナビアプリは課金制のものが多い
- 車種によっては設置しにくい可能性がある
- 配線がごちゃごちゃするので気になる人は無理
- 古いスマホを使っているとアプリの挙動が遅い
- 通信回線必須なので、モバイルWi-Fiを持っていない方は月額料金がかかる
特に⑥の通信回線に関しては、テザリングも何かと不便ですし、かといって新しくデータSIMを契約するなら「月額1,000円」以上かかってきます。1年間で12,000円になることを思えば、8,000円くらいから売っているポータブルカーナビを買うのもアリです。
モバイルWi-Fiについて補足
モバイルWi-Fiはカーナビのためだけに導入するのはおすすめできませんが、YouTubeやNetflixなど大量のデータ通信量(ギガ)が必要になる動画コンテンツが見放題になりますし、アプリのダウンロード・更新をどこでも行えるようになります。
現在、月のデータ通信量に不満がある方は、この機会にモバイルWi-Fiの導入を検討されてみてはいかがでしょうか?!
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