2017.5.29(月)
道の駅とぎ海街道にて起床し、早めにテントを片付けます。
車中泊の方は少ないのですが、隣の温泉施設の従業員さんが朝早すぎる(; ・`д・´)
世界一長いベンチ
昨日、良い感じのカップルに占領されていた世界一長いベンチへ。
『岸壁の母』
第二次世界大戦後、ソ連による抑留から解放され、引揚船で帰ってくる息子の帰りを待つ母親の心境を歌にしたものらしい。
ソ連からの引揚船が着くたびにいつでも見られた光景であったが、時間の経過とともに、毎回、同じような顔ぶれの人が桟橋の脇に立つ姿が見受けられるようになり、これがいつしか人々の目に止まり、マスコミによって「岸壁の母」として取り上げられ、たちまち有名になった。
この景色を見ながら、息子さんの帰りを待っていたと思うと・・・。
昨日、この辺りで老人夫婦を見かけたのですが、海に向かって手を合わせ料理を食べられていました。
その理由が、分かってしまった気がします。
これが『世界一長いベンチ』の一部です。
全長653.02mもの木製ベンチで、ギネスには『世界一長い木製ベンチ』として登録されているそうですね!
調べてみると面白い話がありました。
北海道帯広市公園東町5丁目の緑ヶ丘公園にて、1981年(昭和56年)5月、市民の手で設置された全長400mのベンチ。富来町に記録を塗り替えられた際、世界一の称号を取り戻すために延伸すべきとの声も挙がったが、帯広市のベンチは市街地の公園に設置されたものであり、海岸沿いにあるためいくらでも延長できる富来町のベンチとの競争は不利であるとの市当局による判断があり、延伸は見送られた。
なるほどと思いませんか?!
単に記録を塗り替えようと伸ばすだけではダメみたいですね。
近くには、綺麗に整備されたグランドゴルフ場もあり、地域の憩いの場になっているようです。
交通安全グランドゴルフなる大会もあるらしく、警察も協力しているようですね。
この後は、隣にあったファミリーマートでブログを更新し出発!
今日は80km近く走る予定で、覚悟を決めます。
義経の船隠し
この橋は『炭素繊維ケーブル』を用いた世界初の橋なんだそう。
なんでも、錆ないから沿岸地域にもってこいの素材らしい。
道路標識を見ると『日本の棚田百選』の文字が。
これは行くしかありませんね!
棚田百選と言えば、日本一周出発前に蕨野の棚田へ行ったきりですし!
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こちらが『大笹波水田』
棚田は単にお米を作るだけでなく、未然に水害を防ぐ役割もあるそうです。
景色もきれいだし、良いこと尽くし。
しかし、トラクターなどの機械が搬入できないことも多く、手作業が増えてしまうのが難点。
ただでさえ高齢化が進んでいる農業だけあって、次の世代に繋がらないのが悩みだと聞きます。
『蕨野の棚田』は、地元の佐賀大学の学生さんがお手伝いをされて維持しているようですが…。
そういった工夫も、今後必要な時代になってくるのでしょうね。
メインの『義経の船隠し』へ。
源義経が奥州に逃亡する際、追っ手から逃れるために
舟を隠したと言い伝えられている断崖絶壁の入り江。
義経の舟は小舟だったため、間口5m、奥行き100mほどの狭いスペースに
48隻もの舟を隠した。
この時に追っていたのが、兄の頼朝。
壇ノ浦の闘いなどで功労者となった義経。しかし、頼朝の許可を得ず官位を受けたことや、平氏との戦いにおける独断専行によって怒りを買ってしまい追われる身になったそうな。
何と見事な形でしょう!?
まさに、船を隠すためにできた地形とも言えます。
この狭い隙間に48隻も隠れることができたことも凄いけど、よくここを見つけたなと思いますね(`・ω・´)
周辺の地形も何となく面白い形。
当時の義経の心境はどうだったのか気になります。
見つからないかドキドキしたのか、良い場所を見つけたとホッとしていたのか・・・?
日本三大朝市『輪島朝市』
その後も進み続けます。
地図を見ていただくと分かりやすいのですが、義経の船隠しを見るために遠回りしているんです💦
時間の余裕はあるけど、うかうかしていられない状態。
途中のスーパーでお昼ご飯を。
半額の太巻きと、100円のトンカツ。
トンカツパワーで峠を乗りきらないと!!
まあ、これくらいの坂なら大丈夫!
と思いきや、なかなかのものでしたけどね(笑)
写真も撮らず、一気に進みます( `ー´)ノ
『朝市通り』にやってきました!
・・・時刻は13:30過ぎ。
なんと、朝市は12:00までだというんです。
どおりで何もないわけだ。
もの凄く違和感のある「ホテルルートイン」を眺めて、再出発!
こんな場所に建てるとは・・・!
朝市独特な活気を見たかったのですが、残念。
千葉県の勝浦朝市・岐阜県の宮川朝市もあるから、どちらかは行ってみたいところです。
せっぷんとんねる
能登半島の地形もなかなかなものでして。
アップダウンが激しすぎる!
道中に棚田を発見!
海が見えますし、ここから見る夕焼けもさぞ綺麗なんでしょうな!
夜はともかく、朝確かめてみたいな😎
なお、潰れている模様。 pic.twitter.com/S5nGy4hAoE— ゆう@🚲日本一周中 (@ysgenfu) 2017年5月29日
面白いお店も発見!
開店時間を確かめたくなりますね。
トンネルの手前で、急ブレーキ!!!
いや、だってよ。
こんな標識止まらざるにはいられないでしょう!
碑文によると
現在の輪島市曽々木から珠洲市真浦にいたる断崖絶壁の地は、昔は道も無く、「能登親知らず」とか「ヒロギの険」とおそれられた難所でした。手をひろげ、岩につかまって渡る途中、あやまって海に落ちて失命する人が毎年後を絶たなかった――と語り伝えられています。
安永9年(1780)、海蔵寺八世の麒山瑞麟(きざん、ずいりん)和尚が街道を決意。加越能三国を托鉢して浄財を集め、13年後の寛政4年(1792)に、この絶壁にひとすじの道を通しました。以来、人々は親しく「八世の和尚さん」と呼び、その徳を語り継いできました。
この石仏は開道記念に、往来人の安全を祈念して、麒山和尚が建てたものです。
確かにこの辺りは、断崖絶壁ばかり。
アップダウンが多いのもそのせいなんでしょう。
こうして旅ができるのも、先人の努力のおかげだということを忘れてはいけませんね。
えー、しんみりした話の後になんですが・・・。
トンネルの中へ向かいます。
何やらピンク色に輝いていますが、元々ハートになっていたのでしょう。
風の影響かな?
ハートに見なくもない・・・?
個人的には「見えませんでした」とだけ言っておきます。
近くには真っ暗な洞窟もありました。
一般人も入れるそうで、試しに入ってみることに・・・。
いきなりコウモリが現れ、奥に行くほど真っ暗になりまして。
もの凄く寒くて怖かったので引き返しました( ;∀;)
基本ビビりなんで許してください。。
垂水の滝
先ほどのトンネルをくぐると
良い感じの景色が。
近くには『垂水の滝』がありました。
真冬には、日本海からの強風にあおられ滝の水が吹き上がることから、別名「吹き上げの滝」とも呼ばれるそうです。
大きな滝ではありませんが、海と滝を同時に見ることができ、また違った雰囲気を感じました。
椿の展望台
この後も、アップダウンに体力を削られながら進み続けます。
何としても夕焼けを見たいんです!
場所の名称は分かりませんでしたが、特別な島なのでしょう。
道の駅狼煙まで残り8kmほど。
ラストスパートだ!!
あ、終わった。
いや待て。最後の最後になんてことを!
手持ちの水も無くなってしまい、一瞬引き返そうかとも。
・・・(思案中)
まあ、登り始めたら何とかなるかなという決断を下します。
荷物に引っ張られながら登る。
勾配は10%ほどですが、90度登っている錯覚が起こります(笑)
ここから先は写真を撮る余裕もなく・・・。
はい、ゴール。
展望台からはこんな景色で。
車で来ているカップルにも、このきつさを味合わせてやりたい気分だ。
難所を越え、最後の踏ん張り。
道の駅狼煙(のろし)へ到着です!
日本の灯台50選「禄剛埼灯台」
能登半島の最先端であり、「日本列島の中心地」でもあるらしい。
まだまだ、旅は続くようです(笑)
いかがでしょう?!
急いだ甲斐がありました!
写真については、まだ勉強中。
全て「夕日モード」で撮りました。
とにかく撮り続けないと上達はしないでしょうね。
灯台に明かりが灯りだしたところで、今日は終了。
道の駅へ戻り、早めに就寝しておきます。
今日のまとめ
まさか、ここまでアップダウンが激しいとは思いませんでしたね💦
トンカツパワーでなんとか乗り切った感じかな?!
運がよかったのは、風が追い風だったこと。
仮に向かい風だったら…。
考えるだけで恐怖です。
・翌日朝、旧珠洲駅にて。
今日のデータ
家計簿
食費:1288円(買いだめあり)
合計:1288円