石川県金沢市から長野県松本市まで移動する手段を探していると、「三つ星ルートきっぷ」という通常より2760円お得なきっぷに出会いました。
世界遺産にもなっている「白川郷」、昔ながらの景色を楽しめる「飛騨高山」、陰線でゆっくりできキャンプ場もある「平湯温泉」。
これらも途中下車することができ、バスで4日間かけてゆっくり松本まで移動できるという観光用のきっぷです。
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三つ星ルートきっぷとは?
アルピコ交通㈱、濃飛乗合自動車㈱、北陸鉄道㈱が共同で販売している、高速バス金沢〜高山間と特急バス高山〜松本間の片道セット乗車券(4枚連続乗車券)のこと。
大人(5,500円)子供(2,750円)で1セット購入できます。
通常価格ですと、金沢~白川郷(1,850円)・白川郷~高山(2,470円)・高山~平湯(1,570円)・平湯~松本(2,370円)となり、合計(8,260円)かかるため、2,760円お得になる計算です!
ただし、下記の指定されたバス停以外で途中下車することはできません。
指定のバス停
・ 金沢駅 → 白川郷
・ 白川郷 → 高山濃飛バスセンター
・ 高山濃飛バスセンター → 平湯温泉
・ 平湯温泉 → 松本バスターミナル
三つ星という名前は、「ミシュラングリーンガイド・ジャポンに三つ星で紹介された観光地をめぐる」という意味なんだそう。世界が認めた観光地を、ぜひ一度は見ておきたいものですよね!
三つ星ルートきっぷを使ってみた
実際に、「三つ星ルートきっぷ」を使ってみました。
今回は、金沢駅からの移動になります。松本からも同じように利用可能ですので、ご安心ください。
金沢から白川郷は予約制
なお、金沢から白川郷間の高速バスは全てが予約制になっています。電話・ウェブから受け付けているので会員登録を済ませて事前に予約しておきましょう。
※金沢から直接高山へ行かれる場合も予約が必要です。また、白川郷から高山へのバスも一部予約が必要な便があります。
北鉄駅前センター(金沢駅)
金沢駅東口にある北鉄駅前センターで「三つ星ルートきっぷ」を購入することができます。
購入する際、事前に予約しておいた白川郷ないし高山までのバス予約番号を係員の方に見せてください。
5,500円支払うと、4枚つづりの三つ星ルートきっぷを渡されます。丁寧に矢印も押してくださりました。
このきっぷは、降りるときまたは乗るときに運転手さんに見せると該当の区間のみ切り取ってくれます。
また、ネットで前日に予約しておいた席の乗車券も同時発行。通常の購入と違い、「確保券」の判が押されています。
金沢のバスターミナルは乗り場が多いので、あらかじめ確認しておきましょう。切符に書いてあるので大丈夫でしょうけど。
朝は特に混雑するので、トイレも早めに済ませておくと安心です。
バスが来ました。運転手さんが順番に乗車券を拝見して席の場所を教えてくださります。
今回は指定席なので、時間までに間に合えばOKです!
大きな荷物は預けましょう。運転手さんに行先を聞かれるので、指定された場所に荷物を置いてください。
バスはよくある4列シート。トイレはありません。
バスの全席に100Vのコンセントがありました。表示によるとスマートフォン専用なので、パソコンやゲーム等は充電しないでくださいとのことです。
高速道路を使うので、そこまで大きなカーブはありませんでした。一部、山間部と長いトンネルがあるため携帯の電波が入らない区間があります。
白川郷
約1時間ほどで「白川郷」に到着しました。平日に乗りましたが、海外のお客さんが圧倒的に多かったです。
白川郷自体はそこまで広くはないため、2時間~3時間あれば十分歩いて散策できると思います。
また、五箇山の合掌造りを見に行きたい方は、こちらからバスを乗り継ぐことも可能。
もちろん、今回の三つ星ルートきっぷの範囲外なので切符は別に購入しましょう!
必ず行っておきたいのは「天守閣展望台(Googleマップへ)」。歩いてもいけるほか、定期的にシャトルバスが運行しています。(片道大人200円)
白川郷から高山濃飛バスセンターまでのバスは、予約制と自由席の2種類があります。本数は予約制の方が多いです、
今回は自由席のバスに乗りましたが、そこまで人がいなくて助かりました。計画的に旅をされるかたは予約しておき、仮に1本遅れても問題ないのであれば時間を気にせず自由席でも良いでしょう。
高山濃飛バスセンター
バスに乗り込んで、こちらも約1時間で「高山濃飛バスセンター」に到着!
有料道路を通るので特に気持ちの悪くなるようなカーブはありませんでした。
また、真っ直ぐ松本に向かわれる方も、必ずこちらで乗り換えとなります。
近くのお店で「けいちゃん(鶏ちゃん)」という郷土料理をいただきました!
コンロに専用の鍋がのっており、生の鶏肉とキャベツ等具材を自分で焼いて食べることができます。長旅でお腹が減っていても、しっかり焼きましょうね。
高山は、高級ホテル・旅館からゲストハウスまで宿が多いので、ここで一泊というのも良いでしょう!
当日急に予約を考えられた場合でも、楽天トラベルだと最安値から評価順などで仕訳けられて便利です。
平湯
高山からは、平湯温泉を経由するか松本まで真っ直ぐ向かうかの2択となります。
予約は必要ないので、早めに並んでおきましょう。
今回は高山が大雨だったため観光できず、平湯で一泊することに決定。平湯と言えば温泉ですね!!
平湯のバスターミナルには、大人600円の日帰り温泉があります。レストランやお土産コーナーもあるため、こちらでゆっくりするのもあり。
また、上高地や乗鞍岳行きのバスもこちらから乗り換えることができます!
バスの待ち時間には、無料の足湯でまったりと。タオルは各自でご用意ください。
または、数種類の露天風呂を楽しめる「ひらゆの森」もおすすめ!こちらは大人500円。
中にある郷土料理を楽しめるレストランも人気の要因の一つです。
テント持ち込みだと大人700円から利用できる「平湯キャンプ場」。標高が1300mもあるため夏でも涼しくキャンプが楽しめますよ!
逆に寒すぎるくらいなので、テント・シュラフはしっかり装備を整えておくことをおすすめします。
また、平湯にも素晴らしい旅館が多数あります。こちらで一泊するもよし、松本でゆっくりするもよし。
松本バスターミナル
平湯~松本間も予約はいらないので、バスの来る時間より早めに並んでおきましょう。先着順に座れます。
アナウンスもありますが、峠を越えるため多少の揺れがあります。普段よりも揺れが強いため、少しでも不安な方は酔い止めを用意した方が無難かと。
JR松本駅のすぐ近くに降りることができます。こちらから、各方面に電車なりバスなりで移動することも可能。
平日休日問わず、夏は連日登山客で賑わっています。
国宝「松本城」は一生に一度は見ておきたいですね!
途中下車3カ所で宿泊することも可能!
今回は1泊2日で金沢から松本まで移動しました。
三つ星ルートきっぷは、最初の乗車日から4日間有効なため、途中下車する3カ所で1日ずつ宿泊するという楽しみかたもあります!
白川郷で伝統的な合掌造りの家に泊まり、高山でゲストハウスに泊まってゆっくり街並み散策。
平湯では温泉旅館に泊まり、日ごろの疲れをゆっくり取って翌日からの仕事に備える。
なんて贅沢な使い方も連休が取れれば可能なわけです!!
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