北海道

網走監獄博物館と北海道開拓の歴史【日本一周135日目】

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2017.9.16(土)

昨日は、久しぶりに走ったせいか、かなり疲れていたようです。朝も7時過ぎに起床。

朝ごはんを済ませて早めに出発したいところですが、寒暖の差が激しいせいか、テントがびしょ濡れでした・・・。

まあ、焦らずのんびりいきましょー!(棒読み)

網走湖を眺めながら

昨日は真っ暗で何も見えませんでしたが、網走湖畔のキャンプ場に泊っていました。

快晴の時に見る湖は本当に綺麗です( ^ω^ )

カヌーのチームもあるらしく、掛け声が聞こえてきました。怒鳴り声が聞こえていたところを見ると、地元の高校生といったところでしょうか?

・・・ライダーハウスSLの宿でも同じだったライダーさんとも遭遇。同じキャンプ場にいらっしゃったようです。登山をしながらの旅なので、基本的にチャリダーと同じ進行スピードなんだとか!

わたしも初めは、自転車+日帰り登山なんかも考えていましたが・・・。自転車で精一杯です( ˘•ω•˘ )

さてさて、テントが乾いたので出発しましょう!!時計を見ると10時過ぎですけどね(笑)

網走監獄博物館

まずは待ちに待った「網走監獄」へ!少し坂の上にあるとのことでしたが、なーに大したことはありませぬ。

ゲートもそれらしいですね。文字のフォントが監獄らしいです。

鏡橋」と呼ばれる橋を渡ります。

「我が身を見つめ自ら襟を正す」という意味で名付けられているそう。残念ながら、緑ばかりで我が身が見えませんでしたけど。

入場券を買って、出頭しましょう。大人1080円と、今まで行った博物館の中では高額ですね💦

それでも、ここでは監獄だけでなく、北海道開拓の歴史も知ることが出来ます。そう考えると、安いものです。

こちらが監獄の正門。昨日夜に行った「網走刑務所」と同じものだそう。

遠くから見ると、門番が本物の人間に見えました(`・ω・´)

当時、佐賀の乱や西南の役などで「国賊」と呼ばれる罪人が大量に出てきます。そして、北海道はロシア軍からの侵略の脅威に怯えていました。

そこで政府は、「罪人を使って北海道を開拓しよう。少しぐらいの犠牲が出ても、元々重罪人がだから曲監獄費の節約になる」という酷い理由で、北海道へ罪人を送り込むことに。

ここ網走は当時、小さな寂しい漁師村でしたが、1200人もの囚人が一斉にやってきて開拓を進めました。

監獄から離れて作業をすることもあります。その時のために、組み立て式の木造休憩所を持って行ったそうです。枕が丸太なのは、朝起こすときに丸太を叩けば嫌でも起きるから。

この休憩所、毎日畳んでは持ち運び、夕方立て直すというから驚きです・・・!

ニポポ」という、網走を代表するマスコット。現在でも、網走刑務所で作成されているそうです。

昨日、川沿いに置いてありましたね!

時代は現代へ。(巡る順番を間違えたかも・・・)実際の裁判の様子です。

ここでは、「冤罪」についても語られていました。無実の罪をなすりつけ、警察側も脅迫まがいの事情聴取で自白させる。本当にひどいことだと思います。

無実が確定するまで、30年近くかかった方もいらっしゃいました。その間、ずっと獄中にいるわけですから・・・。考えたくもありませんが、実際の話。某アニメのように、名探偵がいればよいのですが。実際はそうもいかない難しい問題です。

それでは、網走監獄の歴史を学びましょう。

現在の網走刑務所での一日。

・・・まあ、刑務所という肩書がなければ、ブラック企業の社員よりマシという声が出るのも分からなくはないですね。両方嫌ですけど。。

しかし、食事の時間は20分・自由時間(仮就寝)は2時間あるが、娯楽がないことを考えるだけでも発狂しそうです。

実際の部屋の様子。こちらは一人部屋となります。

・・・人が多くて写真がないのですが。ここではミニシアターが上映されており、網走監獄で行われた開拓の様子を知ることが出来ます。

 

網走から離れるにつれて、食料が無くなり十分な栄養が取れない。更に、政府が出した工期が短すぎるため、睡眠時間を削って作業を行うことに。囚人は弱り果て、そのまま死んでいきます。実に6人に1人という数。

死ぬな!網走へ帰るんだろ!」「生きて…網走へ帰ろう…

こう叫んだのは、囚人ではありません。看守です。

嵐の中でも作業は行われ、囚人だけでなく看守まで弱って死んでいきます。200人を超える囚人・看守の犠牲の元、工期は間に合い北海道の開拓が進みました。

 

これまで走ってきた道も、監獄の人が過酷な状況下切り拓いてきたと思うと・・・。感慨深いものがあります。

現在は、ものづくりだけでなく農業も行っているそうです。醤油なども作り、ほとんど自給自足なんだとか。

食事の様子。何ひとつ自由はありませんが、囚人の楽しみな時間だったようです。

囚人にも成績によって等級があります。等級が上がるにつれて、仕事の内容もマシになり、娯楽品も買えるなど様々な優遇があるそう。

驚くことに、ご飯の量も違うようです!一等食は大盛すぎますねぇ。

雨の日は農作業が出来ないため、室内で作物の選別作業・袋詰めなどを。

もちろん、見張り付き。

食事を作る班もあります。大勢の食事を作るのも、なかなかの重労働でしょう。

まだ郵便も普及していない時代なので、急ぎの連絡は伝書鳩で行っていました。

それにしても動物は凄いですよね・・・。どうして言うことを聞けるのかな??

重要文化財の舎房及び中央見張り所の中へ。(外観は取り損ねました。)

こちらは、ご覧のような庁舎が5つ放射上に建てられいます。メリットは、1つの監視所で5棟もの舎房を見張れること。

どれも似たような作りです。

マネキンの迫力に驚きました。ビビりますわ(笑)

絶賛脱獄中!!

どうしても監獄と聞くとしんみりしてしまいますが、このようなユーモアがあるのは嬉しいですね(๑•̀ㅂ•́)و✧

お布団・・・。寝たい。

獄内での食事の様子。わたし語厳禁です。

暖房もありますが・・・。ここ網走は、真冬には氷点下20℃を下回るんだとか。流氷がくるくらいですからね。

その状況で、このような大きい暖房を焚いても、獄内は氷点下2℃前後。この寒さが、囚人にとって一番堪えるといいます。

入浴について。これは現代になってから厳しくなっているようですね。

わたしも1週間に2回は入らないと・・・。(困惑)

これも当時の様子。入浴は脱衣まで含めて15分間。看守の号令で動いていくそうです(現在はベル)

監獄食堂」では、大人気の監獄食を食べることが出来ます。

・・・

網走監獄、通常は1時間30分程度で周れるそうですが、じっくり3時間かけて周りました。ただ、この日は土曜日。人が多すぎて、ブログに載せられない写真が多く、あまり説明が出来ません。

しかし、この雰囲気は行かないとわからない面もあります。ぜひ、近くへ行かれる際はオススメです\(^o^)/

美幌町へ

監獄食にも興味があったものの、食欲がなかったのでパスすることに。セイコーマートで補給し、先へ進みます。

うん?こんなところに空港が??

と思って調べると、女満別空港があるようです。世界遺産にも登録されている「知床半島」へアクセスするための空の玄関を担っています。

周りを見ると、独特な丘が広がっています。美瑛町と似た、丘で有名な場所のようです。

ここらで一休み。計呂地で長らく停滞したせいか、どうも体力が戻らず。

こちらにもキツネのオブジェがありました。よく出没するから、気を付けないと!

美幌町に到着!この先はしばらくスーパーがないようなので、ここで買いだめしておくことに。計呂地で学びましたからねぇ(`・ω・´)

イートインがあったので、夜ご飯はサクッと済ませます。半額サイコー!!

とまあ、この後が大変(笑)夜は当然真っ暗になったので、この先の美幌峠を進むのは危険。公園を探すのですが、工事中の場所もあり、なかなか良い場所が見つからず。。

夜10時前にようやく公園を見つけ、即就寝。台風の予報がありますが、明日朝考えます。

今日のまとめ

今後の予定についても、色々悩ましいです。10月中旬には雪が降るそうですし、さすがにゆっくり周ってもいられません。

東北地方も残っていますしね(;´・ω・)

・2日後朝、ライダーハウスぽんとにて。

今日のデータ

出発:呼人浦キャンプ場(北海道網走市)
到着:みとみ公園(北海道網走郡)
走行距離:36.3km(合計6480.7km
出発&到着時刻:10:30~21:50

家計簿
食費:1620円(ペペロンチーノ、焼きそば、サラダ、インスタント麺、だんご、カップ麺)

日用品:216円(自転車ロープ、カセットガス)

観光費:1080円(網走監獄博物館)
合計2916円
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ABOUT ME
すえぽん
会社員を辞めて自転車で旅に出たのち、ブロガーや農業バイト・ライター生活して早7年。大分県佐伯市ではドーナツ屋を開業していました。趣味は写真撮影・文章を書くこと・長距離ドライブ
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